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自分のラボを一言で表すと?
構造解析グループである千田研究室は、放射光施設と低温電子顕微鏡 (cryo-EM)を持ち、立体構造情報に基づいて、GTP代謝やそれに関連するシグナル伝達などの分子機構や普遍的原理を解明する研究を進めています。
GTPは生体内で絶えず産生されており、多くのタンパク質と相互作用し、タンパク質の合成や増殖、シグナル伝達等、多様な機能を持っています。そのため、GTPが結合するアミノ酸残基や分子を明らかにすることは分子機構への理解だけでなく、創薬にも重要な情報となってきます。私たちの研究室は大量培養系、自動結晶化システムを用いて精製や結晶化の難しいタンパク質を効率よく結晶化することで、ハイスループットな構造解析を行っています。GTPグループで発見されたGTPセンサーであるイノシトールリン脂質キナーゼPI5P4Kβが、ATPのみならずGTPがATPより強く相互作用する仕組みを明らかにしました 。また、クライオ電顕や開発中のナノディスク技術を用いて膜環境を含めたより生体環境に近い条件で構造解析を行うすることでGTPシグナリングの細胞内での機能メカニズム解明を目指しています。この他にも等温滴定カロリメトリー(isothermal calorimetry: ITC)、表面プラズモン共鳴 (surface plasmon resonance: SPR)など、タンパク質の生化学的な実験を行う環境も整っています。
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